それから月に1回は競馬場に連れて行ってもらうようになるのだが、徐々に競馬の魅力に惹かれて行くに連れてある夢を持つのだった。


それは「騎手になりたい。」

中学校に進学した僕は、父親の影響で柔道部に入った。

鳴かず飛ばずの成績だったが、黒帯を取ることも出来た。


中学校3年生になり、進路を決める時期に僕は、 JRAの騎手課程について調べた。

する時応募条件に「身長制限、体重制限」の文字。


僕は身長180cm、体重 65kgだったため、応募資格すらなかったのだった。

しかし僕は次なる目標を持つことになる。

「馬主になる」

少年時代は今思えば怖いもの知らずだった僕は、馬主になって競馬に携わりたいと考える。

その時に馬主について調べると「とにかくお金持ちにならないといけない。」ということだけはわかった。


それだけを理解したら答えはすぐに出た。

「なんかの社長になればいい!」

そんな簡単な目標だけで僕は商業高校に進学することを決める。


今思えば、商業高校=社長というわけではないのだが、とにかく社長になるには商業高校を出た方が有利と勘違いしていた。


見事に安易な考えで進学先を決めた僕は、一心不乱に受験勉強をした。


そして、安易な考えで進学先を決めた僕は、商業高校に見事合格するのであった。


続く